2009/05/29

* 浄化された体が求めるものは・・・ -4- 青柳常夫さん。

  
    




    苔むす岩の割れ目から湧き出してくる清水。

    ここではじめて地表の温度を知る清水。
    

    耳にやさしく心地よいこの音を表す言葉を知りません。

    耳だけが知っているこのピュアな音。





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    私の脳は、ついに、このピュアな音を探し出せなかった。
    記憶の引き出しは
開けっ放しのまま散らかり放題。
    空き巣に入られた部屋さながら。


    仕事モードに切り替えるためには、
    まず、おかゆを食べなくては、、、 シャワーもしなくては、、、

    這ったり、うずくまったりしながらも、何とか準備は少しづつ進みました。

    着替えて歯磨きして、、、 ふと気づくと、体が軽くなっています。
    あらっ あらっ?  、、、 つい今しがたまでの重だるさがないっ  ??? ン ???



    スイッチON! パチッ!
  はいっ!! 仕事モード!!!  電子レンジ並み・・・



    こんなことってあるものなの???

    んっ???????  狐につままれたみたい。


    何が起こったの???
    お茶碗半分、、、 やっと食べたおかゆが
こんなに効く?????



    何はともあれ お仕事モード お仕事モード^^    ??  ン  ??  まっ イっっっカ。





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    夜7時、仕事に出かけました。  夜9時半、仕事が終わりました。

    車に乗りました。  もう5日間も青柳さんの歌を聴いていません。

    迷いました。  あの怖さが蘇ります。

    もし、、、 あの魔音だったらどうしよう、、、

    どきどきしながら、、、 恐る恐る、、、 思いっきり小さな音で聴いてみました。




    ン ??? ???  えっ ??? ???  
    ウソ、、、 ウソでしょ、、、 ウソでしょ、、、 、、、



    これ、、、 私の耳?????
    これ、、、 ホントに青柳常夫さん?????



    何てきれいな声・・・  ??? ???



    私の耳、今まで何を聴いていたの?
    そんなに、そんなに、、、  濁っていたの???



    私の耳、、、、、、、、、、、、、  今までこんなに濁っていたの???
    こんな濁った耳で、、、、、、、  私は今まで青柳さんの歌を聴いていたの???




    涙があふれてきました。
    それほど、、、 クリアで、、、 ピュアな歌声でした。
    はじめて聴く、、、 青柳常夫さんの、、、 本当の歌声でした。




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    浄化された体は、、、

    ピュアな味しか受け付けなかった舌のように、
    濁った耳もすっかり浄化してくれていたのです。



    あの魔音は、、、

    私の潜在意識の中にある、
    拒否し続けてきた音のトラウマを浄化するための過程だったのかも知れません。



    あんなに血まなこになって探した、きれいな水の湧き出す音。


    クリアになった体が求めていたピュアな音、、、


    
私の記憶の中には、
    濁った耳で聴いていた、、、 濁った音の
記憶しかなかったのでしょう。


    それは、探せるはずのない音だったのでしょう。





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    耳を浄化する方法はたったひとつ。  極限までの断食。

    それしかないことを知りました。



    私は昔から飽食の時代を信用できずにいました。

    飽食の時代の味覚を信用できませんでした。

    テレビを見なくなったのもあの映像に辟易していたから、、、



    私は飽食の時代の音楽も芸術も信用していません。


    飽食、、、
    そんな中から生み出されるものには、私は、何の価値も感じません。



    きっと、、、 耳が濁っているのは私だけじゃない、、、 そう思います。 







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