2009/05/24

* 魔音 耳がこんなに濁っている・・・ -2-

  
  
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    わやか信州のポスターにしたいような急峻な川の流れ。


    北アルプスの雪解け水が
    水しぶきを上げながらとうとうと流れ下って5月の安曇野を潤します。

    大きな葉のダンコウバイがさわやかさを一層引き立ててくれているようです。
    春一番に黄色の花を咲かせるダンコウバイ、私も大好きな樹です。

    この写真ももう10日ほど前に撮った写真なのですが、
    こうして見ていると、この川の流れに体ごと呑みこまれてしまいそうになります。 
 





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    このさわやかな五月の信州の空の下で、
    あの夜、私の体に起こっていたのはいったい何だったのでしょう。


    5月19日(火)

    その日、脱水症状で衰弱しきった体は点滴を求めていましたが、
    ほんの少しおかゆを口にしはじめて、
    お水も飲めるようになりつつあった私は、病院に行かずに仕事に行きました。

    勿論仕事になるはずもないことは判っていたのですが、
    連休後のシフトはとても調整し難く、
    たまたまその日もあまり忙しくはなかったので何とかなるだろうと思っていました。

    パートの仕事は平日はいつも二人、
    相手の人に少し甘えさせてもらったりしながら何とか勤めることができました。

    忙しい日だったらとてもそうは行きませんが、
    ちょっと余裕がある時は、こういうことができてしまうような優しい人たちがいる会社なのです。

    帰りは病院へ直行・・・ でしたけれど・・・
    
    ここで無理しちゃダメってわかっていながらやっちゃう私。 いつもそうだーーー。



    その日の夜はおかゆも食べられたし、ヨーグルトも食べられたし、もう大丈夫。
    回復に向かっている実感があり、明日の朝はきっと爽快~~~ と思って床につきました。

    何時ごろだったのか覚えがないのですが、頭の中で青柳さんの歌が静かに聴こえはじめました。
    夢なのかなぁ~~~ もう朝なのかなぁ~~~ と思いながら心地よい歌声に浸っていました。

    その歌声はだんだん大きくなり、響きが増して頭の中で反響しはじめ・・・
    そのうちに、まるで悪魔の教会の中で響き渡る魔音のように私を襲い始めました。

    「青柳さん、お願い!! 今はいいの! 今はいいの! 今はいらないんです!!」
    必死で振り払いながら七転八倒、もう頭が割れそうでした。


                                                 つづく




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