2009/02/28

* 黎明の北アルプス・・ 岳(たけ)と呼ばれていたころ。






















山の歌と聞いて
普通はどんな歌が思い浮かぶものなのかしら。

 
朴とつとした素朴な歌・・・
と 思ってもそういう歌が思い浮かばない。

   
そんなことを考えていた時
忘れられない一冊の本のことを思い出しました。



「黎明の北アルプス」



そう、、、 山には、、、 歌がなかったのね。
大学の山岳部の学生さんたちが岳 (たけ) に登りはじめるまで。


正確には、登山をする人の気持ちや
山への憧れを唄った歌はなかったということなのですが・・・。


かつて・・ 山は・・ そういう対象ではなかったんですね。
岳は・・ 私が思っていたようなものではありませんでした。


北アルプスの黎明期を鮮やかに描いたこの本には
胸が締めつけられるような厳しい岳と人との関わりが描かれています。


まだ、誰も、登山なんて考えもしなかったころ。
北アルプスが・・ 岳 (たけ) ・・ と呼ばれていたころ。


そこで起こっていたことは私の想像をはるかに越えるものでした。


   ・  
   ・
   ・
   ・


私は、青柳常夫さんのロマンあふれる歌を聴きながら


もう一度、この、あまりにも厳しい一冊の本を読み返しています。





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北アルプスの登山の歴史を知るには一番いい本よ!!

感動の連続です・・ 怖いほどの・・・

ズシンズシンと・・ 胸に突き刺さる厳しい厳しい本です。       

いちばん・・ いいか・・ どうかは・・・

わかんない・・ けど・・ ほんとうに・・ いい本ですよ^^

   

この本の内容については、また、ご紹介していきますね。



      


そうそう

洗練された素敵な山の歌が

たくさん生み出されるようになる前のお話・・・




・・木枯らしが唄だった・・ と・・    この本には書かれていました。







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2009/02/26

♪ あの日・・ 私の胸深く沁み込んできた歌 「山の宿にて」

























     

   
あれから何百回聴いたことでしょう・・・ 

  
千回を越えているかも知れません。



それなのに、今でも涙がこぼれるのです。


この歌が、あの日、、、


私の胸に深く深く沁み込んできた歌でした。









 山 の 宿 に て 

       作詞 藤波芙蓉   作曲 黒木惇而


たらの芽の天麩羅で 地酒を飲めば
小楢
(こなら)の芽吹きを 風が渡るよ

ああ ひとり旅 山の宿  遠い日のおもかげ匂う
呼びもどす 呼びもどす すべはなけれど



くまげらが樹を叩く こだまが響く
硝子戸あければ 峪
(たに)の せせらぎ 

ああ ひとり旅 山の宿  流れくる夕笛淡く
さすらいの さすらいの 胸を揺するよ



朧ろ月こぼれくる 湯舟にもたれ      
鼻唄うたえば 揺れる湯けむり

ああ ひとり旅 山の宿  涯
(はて)遠き 望みと知れど
ただ熱く ただ熱く 夢を追うなり 






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こういう歌に添える言葉はありません。



ただ じっと・・・ 

しみじみと 耳を傾けて聴きいるだけ・・・



じ~んと胸の奥に沁み込む

青柳常夫さんの哀愁ただよう歌声に耳を傾けるだけ・・・







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* 青柳常夫さんの山の歌を抱いて・・ さちは・・・





















   
ある日の日記より・・・


   さちはどうしたと聞かれたら
   真夏に甘い香りにむせかえる
   葛の森に行ってごらん・・・
   青柳常夫さんの山の歌を抱いて
   しあわせそうな顔で眠っているよ。


      。
      
      
      
      


   ほんとはこれがすべて・・・

   ほかには何もいらなかったんだ ^^

   

   何がこうさせているのかよくわからない。

   きっとヒマジンなんでしょ ^^  * さち * さん て ^^  





   はい、、、 きっと、、、

   さちにつける薬・・・  あったらお願いします ^^






   あぁ ~  今 ちょうど 釣船草愛歌が 流れている ~ ~ ~







  高嶺に香る可憐な花を 見上げてひそかに釣船草は 薄山吹に咲くという ~









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2009/02/25

* ロマンあふれる・・ 洗練された歌・・・






















山の歌・・・

そう聞いたら・・・

かつては素朴な唄を思い浮かべていました。




でも

山の歌って

昔の大学の山岳部の学生さんたちが

山への憧れを込めて作った歌が多いのかなと思います。




それは

果てしなき男のロマン

そんな時代があったんですもの。




今、そういうものは

すっかりなくなってしまったように感じられるけれど




きっと・・・

心の片隅に・・ 眠っている・・・




現実は甘くはなく

そんな想いは

胸の奥にしまい込まれて忘れ去られているかのよう・・・





赤い赤い・・ ちいさな宝物のように・・・





青柳常夫さんの歌を聴いていて

ロマンかきたてる山の歌は

究極の限りを尽くした・・ 洗練された歌だったことに改めて気づきました。






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* 釣船草愛歌 が 大好き♪







 釣 船 草 愛 歌   (タイトルのクリックで歌詞が表示されます。)
  つりふねそうあいか 

                  

この歌が大好きなんです。


登山が好きな人たちの間で唄われている愛唱歌らしいんです。

それが検索でどんなに調べても見つかりません。


この歌を歌っているのが私の大好きな 青柳常夫さんなのですが

この歌を収録したCDもネットでは手に入りません。


         
 青柳常夫 - 山のうた ベスト 20 - (キングレコード)    

 

    

このCDに収録されている歌なのですが

ショップで訊ねても見つからないといわれてしまいました。


こんな素敵な歌を聴く機会も与えられないなんて

本当に もったいなくて もったいなくて・・・

 


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詩も曲も とってもすてきなのは 言うまでもありませんが

青柳常夫さんの

その のびやかな 清潔感あふれる歌声に触れたら


絶対・・ ゼッタイ・・ ゼッタイ・・・ 

だれでも・・ 虜になります・・ ^^    私のビョウキが移ります ^^



詩の言葉のひとつひとつを温めて慈しむような

その歌い方は もう 珠玉の歌声 と しか言いようがありません。



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どうしても気になって

先日、ある掲示板をお訪ねしました。

そのご縁で、青柳常夫さんの

古くからのお友達という方に出会うことができました。

その方にいろいろ教えていただいて

青柳常夫さんの幅広い活動なども知ることができました。




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2009/02/24

* 地をあたためる・・ 春の雨のような・・ やさしい歌声・・・

 




















歌を言葉でお伝えするなんて無理ですね。

できるはずもありません。

でも・・・






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釣船草愛歌 もそうなのですが

青柳常夫さんの歌う 花の歌 から感じるのは

地をあたためて染み込んで行く春の雨のような優しさ・・・




このあり余る声量で・・・

このやわらかな優しさを・・・

出せる歌い手さんを私は知りません。




声量があればあるほど

失われてしまうのが・・・ やわらかさ・・・ やさしさ・・・

今まで、そういう歌ばかり聴いていたような気がします。




それが、声量のある人の陥る落とし穴・・・
 

繊細さに欠けてしまうのは仕方のないこと・・・

そういうものだと思っていました。




私の胸の奥深くに

染み込んだ歌声は

春を待つ野の草花にふりそそぐ

地をあたためる やさしい春の雨 のようでした。




かたくなに閉ざしていた心の奥に

いつしか沁み込んでいったやさしい春の雨・・・







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2009/02/23

* 私が・・ 青柳常夫さんの山の歌とはじめて出会ったのは・・・























私が青柳常夫さんの歌をはじめて聴いたのは

昨年(2008年)の10月末

北アルプス山麓の渓谷に紅葉を見に行った時でした。




岸壁を彩る

滑り落ちるような紅葉は

信じられないほど神秘的で美しく

私は、うれしくてうれしくて胸が躍っていました。




そこに一軒だけあるちいさな売店・・・




通りすがりに・・・

そこから流れていた歌に足が止まり

私は、そのままそこに

貼りついたように釘づけになってしまいました。




ほんの通りすがり・・・

そこに、こんな出会いがあるなんて・・・




紅葉を見に来た

大勢の人たちが行き交う中で

私は涙をこらえるのが精一杯でした。




こんなに深く胸に染み入る歌に

今まで出会ったことがありませんでした。






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そこで出会ったその一枚のCDは

秋が過ぎ、冬を迎え、時間が経つにつれ

私の中の古い殻を一枚一枚剥ぎとって行ってくれました。




聴いていると

涙がぽろぽろこぼれるのです・・・

胸の奥深くから

理由のわからない涙が湧いてくるのです・・・







そのCDは・・・   -青柳常夫 山のうた ベスト20-







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このブログに関してのすべての責任は * さち * にあります。

不都合がございましたらご連絡いただきたくお願いいたします。








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* この贅沢をひとり占めしてはいけない・・ と・・・























秋から冬

そして春がもうすぐそこまで


この間一日もかかさず朝から晩まで

時間さえあればずーと聴いていたのです。




どう考えてもビョウキね。 

自分でも変だと思います。

不謹慎な言い方ですけど

中毒症状としかいいようがありませんでした。




このまま・・・ ずーと・・・ 浸っていたい・・・

誰に悪いことをしている訳でもないんだもの。

片隅で誰にも知られずそうしているのはとても心地良くて。





春の気配・・・ が・・・ ちょっと・・・ いたずら・・・




こんなすばらしい歌を・・ ひとり占めしていていいのかしら・・・

やっぱりもったいなさすぎる・・ だけど、どうしたらいいんだろう・・・




ブログを立ち上げてみようかしら・・ でも、自分をさらすのはとても恥ずかしいし・・・

そんなことを考えながら投稿したある掲示板が、私の心を決めるきっかけに繋がりました。




何ができる訳でもないし、どうなるものでもないかも知れない・・・

でも、世の中は広いんだもの・・・

私みたいなことを思っている人がいないとは言いきれないし・・・




私は私の伝え方で・・・  この気持ちを伝えてみたい・・・








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* 青柳常夫 - 山のうた ベスト 20 - タイトル集




青柳常夫 - 山のうた ベスト 20 - タイトル集



1. 俺たちの大雪 ・・・・・・・・・ 紫匂う都をあとに 山に魅せられ大地におもう はるかに広がる十座のピーク 俺たちを呼ぶ大雪の山      

2. 岳人の歌
・・・・・・・・・・・・ 星が降るあのコールグリセードで あの人はくるかしら 花をくわえて・・・     

3. 山の深さに
・・・・・・・・・・・ 山にあこがれ山に行く 山の男の心はかるい・・・   はかり知れない山々の 山の深さに 祈りささげる山男

4. 山小屋の乾杯 ・・・・・・・・ 男は背中に夢だけかついで登ればいいのさ・・・     なんで登ると聞かずにおくれ いのち丸ごと惚れた山

5. 信濃の友  ・・・・・・・・・・・ 緑が淡く野に萌えて 残雪白き山肌を 友よ登らん信濃の山に    可憐な花が咲き出ずる 黒い岩肌、、、

6. 吾妻小富士 
・・・・・・・・・・ 長い長い冬からさめて山が教えてくれる喜びの詩 (うた) ・・・    吾妻小富士のすばらしい山の恵みよ、、、

7. 釣船草愛歌 
・・・・・・・・・・ 空の紺さ (あおさ) に憧れて 雪の山肌 春を呼ぶ・・・   自然にだかれて釣船草は 夢を愛しく見るという

8. 信濃恋唄 ・・・・・・・・・・・・ 俺の思いはョ 穂高の山々ョ はやる心はョ 針の木 五竜だョ     思い出すのはョ あの娘のえくぼだョ  

9. 爺ヶ岳の詩 
・・・・・・・・・・ ミレーの種まく人の絵か 種まき爺やの雪形か・・・    ヒマラヤのような岸壁は 若き日の夢、、、    

10.いわかがみの歌 
・・・・・・・ 山には山の歌があり 花には花の夢がある・・・     いとしき人よ花の名よ秘めたる恋に頬よせて、、、 

11.山の一行詩 
・・・・・・・・・・ 初恋の心に似てる山の憧れ 雨うけてか弱い花の芯の強さよ・・・   あの人の懐かし香り花にもとめて

12.阿寒の山よ 
・・・・・・・・・・ 阿寒の湖(うみ)はなみだ色 マリモは溶けぬ哀しみか 阿寒の山よおしえてよ・・・

13.山の男に恋をしろ
・・・・・・ 山の男に惚れるななんて あんな唄など消えっちゃえ・・    ナアおい可愛い娘さん 恋をするならヨー

14.山の友だち
・・・・・・・・・・・ 山の仲間はうれしい仲間 あははと笑う歯が白い あいつに逢うたび手を振るたびに 心の霧が晴れ渡る・・・

15.北岳バットレス 
・・・・・・・・ よじる垂直怖じけちゃならぬ あとに引けないクライマ吾れら ここは北岳バットレス・・・

16.男の山唄 
・・・・・・・・・・・・ 風のそよぎに背をたたかれて 山脈遠く心ははるか 山の愛情 (こころ) に抱かれていたら・・・

17.山の数え唄 
・・・・・・・・・・ 一つとせ 一人で行くより 仲間づれ 元気にのぼろう 春の山・・・

18.冬山のうた 
・・・・・・・・・・・ 前も後左も右も 何も見えない白い闇 山の天気は気まぐれものよ 襲う吹雪のすさまじさ・・・

19.風の歌 
・・・・・・・・・・・・・・ 山の風が歌ってる 山の男のロマンスを 恋に破れて泣けたって 忘れはしない稜線の風・・・ 

20.山の宿にて 
・・・・・・・・・・ たらの芽の天麩羅で地酒を飲めば 小楢の芽吹きを風が渡るよ・・・   ただ熱くただ熱く夢を追うなり、、、



下線が引いてある曲は歌詞へリンクできます。





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* 青柳常夫さんは・・ ともしびの創始者の方でした。






















青柳常夫さんは・・・ 実は・・・ とても有名な方でした。


私でも2~3回は行ったことがある新宿の歌声喫茶・・・ ともしび。


青柳常夫さんは、その ともしび の 創始者だった方で
ともしび創設期より現在までご活躍の有名な方なのだそうです。



もしや・・・ 知らなかったのは私だけ・・・・???



それを知って、この歌の清々しさがわかった気がしました。
時代の背景とともにいろいろなことが脳裏をよぎります。




そのころは、歌が、とても、清らかな時代でした。


流れは、ゆるやかで、、、
ひとつの歌が、、、
心にとどまっている時間が、とても長かったように思います。


時代は厳しくもあたたかく
青春 ・ 若者 ・ 希望 ・ 未来・・・ そんな言葉であふれていました。


今になって思い出すと懐かしいことばかりですが
そんな中に入れずにいた私には
ともしび の 歌声の輪は はるかな遠いものでした。




あの時・・ すぐそこにいた・・ 青柳常夫さん。


何十年か後に・・ こんな感動を・・ 私に下さる方だったとは・・・





- 青柳常夫 山の歌 ベスト20 -









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2009/02/21

♪ 青柳常夫さんの 「 釣船草愛歌 」 を ご存知でしょうか?


   ~ 釣船草 黄釣船 (キツリフネ) ~



    釣 船 草 愛 歌 

         作詞 三宅立美  作曲 黒木惇而

 

    空の紺(あお)さに憧れて 雪の山肌 春を呼ぶ

    谷間の愁い ひたすら忍び

    山男 (やまびと) 恋しい釣船草は 花の季節を待つと云う


          
    雨や嵐に耐えながら 伸びる草木の逞しさ

    高嶺に香る 可憐な花を

    見上げてひそかに釣船草は 薄山吹に咲くと云う


    
    谷の深さは母のよう 山の高さは父のよう

    清水に花の色香をうつし

    自然に抱かれて釣船草は 夢を愛しく見ると云う


          

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    青柳常夫さんの・・・

    のびやかな歌声・・・

    本当にすばらしい歌です。







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