2009/07/04

* ・・・「K先生、、、 どうしていらっしゃいますか?」

  
    
     北アルプスの前山 有明山(安曇富士) 4月初め



   ♪ 何か思案の有明山(やま)に 小首かしげて出たわらび   

   ♪ 一夜 穂高の山葵
(わさび)となりて 京の小町を泣かせたや   



    民謡 「安曇節」 にも 唄われている有明山です。




    
何か思案の有明山に、、、
    
小首かしげた わらびが出たのね^^  か~わいい^^




    安曇野のほぼ真ん中に位置する穂高、、、
    
穂高といえば、、、名産の山葵

    その山葵になって、、、 
京の小町を泣かせるのね^^  ステキ^^ 



    粋で、すてきな唄。。。



    民謡に唄われている情景って本当に素晴らしくて、
    想像してみるだけでうれしくなります。

    

    こんな情緒たっぷりな表現、今ではちょっとできませんね。


    民謡、、、 唄われなくなっていくの、、、 とてもとても もったいない。
  






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    「さち、、、 お前はバカじゃねえだでな。」
    「ここを見るんだぞ。 ここだぞ。」



    ある日、、、
    地面を指差して数学のK先生がそう言ったの。


    中学2年の時だった。
    数学は超苦手^^  でも、K先生は大好きだったの。


    先生は、エコヒイキすることもなくて、
    みんなに好かれていたとてもいい先生だった。




    数学の時間は、
    コンパスと定規で図形を描いてはせっせと色を塗っていた。。。 


    こともあった^^


    けれど、、、 授業もテストも普通に受けていたごく普通の生徒だった。
    出来は、、、 超^^ 良くなかったみたいだけど^^





    私が地面をちゃんと見ていない、、、 と 先生は言っていたらしい。
    私は意味がよく分からないまま、、、 「ハイ。 ハイ。」 って。


    ずーーーと後になって知ったのだけれど、、、
    
K先生は、「地学」 が 専門だったということだったの。




    私が、資料室でよく石を見ていたからかな??   違いますね 
先生^^




    「遠くばかり見てるんじゃねえぞ。 足元だぞ。 足元をよく見るんだぞ。」

    「先生、、、  私、見たいんだけど・・ 見えない^^  幾つになっても見えない^^」 
 



    「さち、、、 お前はバカじゃねえだでな。」

    「あたし、、、 やっぱり、、、 バカだったんだ^^;  やっぱり^^  ね、、、  先生^^」

  





    「K先生、、、 どうしていらっしゃいますか?  もう80歳は越えられたんでしょうか?」



    「K先生、、、 どうしていらっしゃいますか?」

    「先生は、、、 あの頃、、、 私のどこを見ていて下さったのですか?」

    「あの頃に戻って、、、 もう一度、、、 先生の言葉をしっかり聞きたいです。 私。。。」





    「K先生、、、  私も岩や石が大好き^^  地学 学びたい^^」

    「数学できなくても大丈夫ですか^^;」

    「先生、、、 先生、、、 上高地に行きません?  ご一緒させて、、、    さち。。。」






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