2009/06/25

* ・・・上高地が大好き。。。 -1- 俗化。。。

  
  




    「上高地?  ああ 上高地ね。 一回見ればいいよね。。。」

    「GWや夏休みなんかスゴイわよ。 河童橋の周りなんか、イモ洗うみたいよ。。。」

    「何度も何しに行くの? そんなに見る所なんてないじゃない。。。」




    
「上高地が好きなの。。。 毎週でも行きたいくらいよ。。。 住んじゃいたいくらい好きよ。。。」





    
    ---------------------------    

    
私も以前はそう思っていました。


    年々俗化されて行く上高地に魅力を感じられなくなり、
    長い間、足が向きませんでした。


    上高地には行きたい、、、
    でも、 あの人の多さはイヤ、、、
    そんな所にわざわざ行きたくない、、、 そんな感じでした。





    或る年の夏、 ちょっとした出来事があり、、、
    どこか山の中に入りたいと思い、一人で上高地に行ってみました。


    人、人、人、、、 の、、、 波でした。
    ああ、、、 やっぱり来なければよかったと思い、がっかりしました。


    私は、人の波からはずれて明神に向かって歩きはじめました。


    それでも人の数は多く、明神も相当な賑わい振りでした。
    やっぱりここも、、、 私の救いになる場所ではない、、、





    そう思って、、、
    ふと見上げた目に映ったのが、、、 明神岳の荒々しい岩肌でした。

    


    それまで、美しい風景の一部としてしか見ていなかった山、、、
    登山に行く人たちだけの山、、、


    一つ一つの山の名前までは知りませんでした。


    穂高連峰、、、 涸沢岳、、、 槍ヶ岳、、、 


    名前はもちろん知っていたけれど、、、 
    その位置関係なども詳しくは知りませんでした。


    北アルプスの山々、、、 
    それは、、、 憧れて、、、 想像して楽しむ場所でした。


    山に登ることなんて私にはできない、、、 そう思っていましたから、、、
 




    ---------------------------    


    それまで何度か行ったことはありましたが、、、
    森ばかりを見て歩いていた私は、
    この山が 「明神岳」 と いう山であることも知りませんでした。



    
    




    この山の岩肌を見た時、、、

    胸の奥で、、、 何かが、、、 ビリッと破れたような気がしました。 



                                            つづく






                                      ページトップへ







0 件のコメント:

コメントを投稿