2009/06/27

* ・・・上高地が大好き。。。 -3- おばちゃんの上高地。。。

  
  
    70年ほど前の上高地。
    こんな時代があったんですね。
    五千尺旅館で働いていた人たちだそうです。
    なんてあたたかい、やさしい写真なんでしょう。
    (肖像権の侵害・・ なんて・・ 言わないでくださいね。 許してくださいね^^)





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「おばちゃん、上高地に行ってみる?」
    「
上高地なぁ~  もう一度行ってみたいなぁ。。。


    「じゃあ 来年の5月に行こうよ ね。 化粧柳の新緑 きれいだよ。」
    「きっと変わっちゃってるから、おばちゃんびっくりするよ。」


    「もう何年になるかな。。。 。。。 。。。」




    
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    この話を思い出すと涙が止まらなくなっちゃって、、、
    翌年の二月におばちゃんは90年の長い長い生涯を閉じました。


    「お前の顔が見たいよ。 お前の顔が見たいよ。。。」
    晩年は、そう言っては電話をかけて来るおばちゃんでした。




    この写真の前列の左端、、、 
    白いカッポー着姿の人が、若い日のおばちゃん。


    70年以上も前、、、 
    当時の田舎にあっては、洗練されたきれいな人だったと思います。


    私とは全然血のつながりはないので、似ても似つかぬ、綺麗なおばちゃんです^^




    5/30   このおばちゃんが、、、 あの、、、 おばちゃんです。







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    山が好きだった訳でもない、
    町が大好きだったおばちゃんが、
    どうして上高地で働いていたのかしら、、、


    深い事情までは解からないけれど、
    この写真のおばちゃんの顔はどこか哀しげ、、、


    おばちゃんは幾つかの顔を持っていた。


    社交的で、物怖じすることもなく、誰とでも話す人だったけれど、
    ひとりでいる時のおばちゃんの瞳は、いつも虚しく哀しげだった。





    おばちゃんにとっての上高地、、、

    どんな所だったのかしら、、、  若かった日、、、 何を思っていたのかしら、、、






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    「おばちゃん、上高地に行ってみる?」

    
「足が痛くて、もう、歩けないよ。。。」  

    「今は五千尺のすぐ近くまでバスで行かれるんだもん、大丈夫だよ。」

    「そうだなぁ そうだなぁ お前と一緒なら行ってもいいなぁ。。。」






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