2009/09/30

不帰の嶮、、 美しい岩肌、、、

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   不帰の嶮、、、  (カエラズノケン 


   待っても待っても切れない濃霧、、、


   その中で

   全景が現れる瞬間を息を詰めて見つめていたの。


   生き物のように激しく蠢く霧を追いながら。



   そこに浮かび上がるのは

   吸い寄せられるような真っ白な岩肌。   




   

   不帰の嶮、、、


   その白い岩肌を

   艶かしく染める草紅葉の美しい色彩を何と言ったらいいのかしら。


   白馬山系の山肌は美しく儚げな白さを秘めているの。







2009/09/28

不帰の嶮、、  不帰 Ⅱ峰、、 Ⅲ峰、、、

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                                        不帰の嶮 (カエラズノケン)、、 Ⅱ峰、、 Ⅲ峰、、、




     一瞬射した太陽の光にくっきりと映し出された、、、


                     不帰の嶮、、 Ⅱ峰、、 Ⅲ峰、、、




         ああ、、 不帰の嶮、、、 


               もう言葉などいらない、、  涙がすーと頬を伝う、、、





    >>>>>>>>>>>>>>>>>>

   

    この時すでに

    Ⅰ峰とキレットは深い霧の中に隠された。


    これが日本の山かと思うほどの

    毅然とした存在感に体がビリビリ震える。


    鼓動が高鳴る。 頭がクラクラする。  このドキドキは??  危ない恋^^


   


    いったい誰がつけたのか この名前、、

                  不帰の嶮 (カエラズノケン・・・ 



   


    >>>>>>>>>>>>>>>>>>  


    この稜線、、 歩けます???????

    重たいリュックを背負って、、、




    ああ、、 クサリとハシゴはあるそうですよ^^


    ダーーーーイジョウブですよーーー  あなたなら^^     わっ わっ わたし??




    ゴメンこうむりマス^^

    ソーーーと失礼させていただきますーーーーーーーー       (ソーーーーー^^

   







2009/09/26

ああ、、 不帰の嶮、、 不帰キレット、、、

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                                                      不帰キレット




   なかなか稜線の全容を見せない、、 不帰の嶮、、、





   猛スピードで、、 次々に、、 湧き巻き上がる、、 濃い霧、、、




   2時間近く見ていたけれど、、、
   この、、 不帰キレット、、 が、、 見えたのは、、 たった数秒だけだった。



   不帰Ⅰ峰が見えれば、、 Ⅱ峰が見えない、、 Ⅲ峰も見えない。
   Ⅱ峰が見えれば、、 Ⅰ峰は霧の中、、 キレットも隠れてしまう。




   まるで、、 墨絵のパズルのよう、、、
   ひとつはまれば次が合わない、、 次が合ってもまたその次がはまらない、、、






   
   不帰の嶮は
   このキレットから始まって



   すぐ左が
   ひとつの峰を持つⅠ峰、、、



   その左に二つの峰を持つⅡ峰、、、



   そしてその更に左に三つの峰を持つⅢ峰、、、 と、、、
   急峻な岩山が連なっているのです。






   そして、、
   キレットの、、 この右が、、 天狗の大下り、、 




   そして、、 そして、、



   天狗の頭を経て、、 白馬三山へと続く、、
   後立山連峰一の人気縦走コースになっているのです。








   が、、、、、、、




   私は、、 地図で知っているだけ、、、、、、

   だって恐いんだもん。。。
   


   ね  ね  ね  恐いですよね。。。

   泣きたくなっちゃいますよね。。。






   こーーーんな Ⅴ字の谷なのよ。。。

   猿だって ゼッタイ 恐くて泣いちゃうってば。。。




   怖いヨーーーーー  怖いヨーーーーーー

   誰かなんとかしてーーーーーーーーーーーーーーー  
  (お山の猿^^








   こーーーーんな所、、 

   歩くあなた、、

   前世は魔物か、、 仙人か、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 













2009/09/25

・・・ああ、、 再びの、、 不帰の嶮、、、

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                                              2009.9.24  pm.1:17





   
   やっぱり、、

   どうしても、、

   いても立っても、、 いられなくなって、、 また、、 八方尾根に行っちゃった。






   
不帰の嶮、、 に、、 会いたくて、、 会いたくて、、、


   美しい紅葉に彩れた前山のその向こう、、、


   険しく、、 猛々しい峰々を頂く、、 その山稜、、、


   不帰の嶮、、 は、、 待っても待っても、、 その全容を見せてはくれない。








   一週間前は

   霧の中で 

   チラリとも姿を見せなかった。


   不帰の、、 不帰の、、 不帰の嶮、、、







   きょうは ここまでね さちさん、、 

   きっと また いらっしゃい って、、、      
・・・ちがうちがう、、、







   全部見せちゃったら、、 一度しか感動できないだろう、、、

   お前はきっとまた来るから、、 それまで楽しみを残しておいてあげよう、、 って、、、







   あたし、、 また来る、、 

   今度のお休みがいいお天気だったら、、 きっと、、 また来る。。。   来ちゃいそう。。。






   不帰の、、 不帰の、、 不帰の嶮、、、












2009/09/23

ああ、、 不帰の嶮、、、

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                                                霧に浮かぶタムラソウ



   この霧の向こうに、、 不帰の嶮、、、

   カエラズノケン、、 は、、 こう書くのでした。


   漢字の持つ力は凄いですね。

   ゾゾッとなりますね。


   山の写真なんかを見るよりもっと怖くなってしまいます。

   実際にその名の通りの恐ろしい岩山なんですけどね。


   鎖と梯子で登る難所中の難所なんだそうです。

   日本三大キレットのひとつなんですってよ。




   >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


   わっ わたしですか??


   とっ とんでもないっス^^

   目の前で見ただけっス^^


   岩しかなかったっス^^

   ありゃーー 崖登りっつうもんだス^^


   見ただけでおっかなくて^^  足サ震えて動けなかったっス^^

   絶対帰って来れねっス^^  ヘリコプターのお世話サなりたくねえっス^^




   と、、 いうほど、、 おっそろしい山、、 なのよね。

   だ・け・どーーー  また見てみたいのよねーーー   



   怖いもの見たいひとーーーっ^^



   不帰の嶮、、、
  
   見ただけでも、、 
不帰の嶮、、、

   カエラズノケン、、 覚悟ハ ヨロシイイイ、、、、、、、、、、、





   怖いもの見たさ^^ クリックしてみます??   ヨーイーーー  ドン!!


   こんなところに人がいるしーーー    ウウウウウウ、、  アナタ、、 命シラズ、、 ネ、、、





   まっさかさま、、 でも、、 あたし、、   知ーーーーーーーらないっ^^





  
   さちだって、、 さちだって、、、

   さちだって、、、



   今度生まれて来るときは、、 ゼーーーータイ、、、

   こんな人に、、 なるんダーーーーイ、、、、、、、、、、、、  命シラズになるんダイ!!!









2009/09/22

美しい風景の中で、、、

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   不帰ノ嶮、、、  カエラズノケン、、、


   この風景の左の裏に聳える険しい山
   後立山連峰の、、 不帰ノ嶮

   ちいさな頃から聞いていたその山の名前

   子供ごころにも恐くて
   そこには何があるのだろうと
   ゾクゾクしながら想像していた山


   恐いもの見たさ、そして憧れ
   はじめて目の前に見た時のあの恐さが今でも蘇る

   もう少し登ったら見えるのだけれど
   今日は軽装でその上霧も濃くて
   とてもそこまでは行かれない



   この厳しい環境に棲んでいる動物たち

   いつもの秋ならこの風景の中でさえ
   食べられる木の実がたくさんあるのに・・・

   手前の木は ガマズミ
   奥の右の木は ナナカマド
   今は 真っ赤な実がたわわに実っているはずの木なの

   ナラやコナラの木には ドングリ
   いっぱい実っていて食べきれないほどなはず 本来のこの季節


   木の実が少ししか見当たらない
   ここに棲んでいる動物たちはどうなるのだろう

   すぐ下には人里
   そこは野生の動物にとってはとても恐いところ

   でも
   そこに行けば食べ物がある
   命を繋ぐ食べ物がいっぱいある


   私ならどうするだろう
   やっぱりそこに行くだろうな
   子供を飢えさせることはできないもの  いろんなことが頭をよぎる



   スキー場ができる前の時代
   ゴンドラができる前の時代
   ここは動物たちの天国だったのかも知れない

   今 私がここに立って
   この風景に魅了されていることさえも  本当は  大きな罪
   そんなふうに思えてしまう

   
   
   昔、、 昔のことだけど、、、

   若かった父は
   林道を拓くための工夫としてこの山に入ったことがあったと聞いた。

   昭和30年代、、 私たち三人の子供を育てるためだった。
   何をどう考えたらいいんだろう  このジレンマの中に置かれた私。



   その時はじめて見た猿がとても恐かったと言っていた。

   人里に猿が来る前の ずっと前の ずっと昔の話だけど・・・


   でも、、 たった、、 40~50年前のこと、、 森が森としてあった、、 その時代。


   





2009/09/21

・・・君は花より美しい。。。  ほんとね。。。

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   あの子の正体なの^^   



   ノウルシ。。。


   この草原一の美女。。。

   コナラ君が恋しちゃうのもムリないわよね。。。

   ほんとに匂うような美しさですものね。。。


   野漆。。。  

   妖しげな名前ね。。。


   そう。。。 

   美しい毒を秘めているのね。。。 

   茎の汁に触れるとかぶれるらしいわよ。。。


   それにしても綺麗でしょ。。。

   この花のように見えるところは、実は、葉なんですって。。。


   お花はその真ん中に小さく咲いていたのね。。。


   それはすでに終わっていて

   この時期にこんなに綺麗に紅葉するって訳なのね。。。




     ・・・君は花より美しい、、、 

     ・・・どこかで聞いたフレーズ、、、  そのままね。。。   




   潅木やクマザサの緑とのコントラストが

   その美しさを更に際立たせているのよね。。。



   野漆のこの神秘を秘めた透きとおる赤が

   霧の中から浮かびあがる姿はこの世のものじゃないみたい。。。



   じーんと胸に染み込んでくる。。。  

   涙がじわっと湧いてくる。。。  頭がクラクラしてくる。。。



   コナラ君じゃなくても さちも恋をしちゃう。。。   八方尾根の草紅葉。。。







2009/09/19

・・・色とりどりの草もみじ。。。


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    。。。




   マツムシソウだって草丈30センチ位で咲いてるのよ。

   普通だったら60~70センチにもなるのにね。




   葉がたくさんついているのはヌリデやナナカマドの若木の紅葉ね。

   這い松の中にある赤茶色のモコモコは枯れた野菊。

   上にある木琴のバチみたいな、、 まあるいの、、 なんだっけ??

   あらあら ハイマツ君も仲間に入って色づいちゃってるのね。

   芝草だってみんなちがう色してるでしょ 色とりどりの草もみじ。





   こんな草原が延々と続いていたら、、、 



   う~ん、、 どうしよう、、 って、、、

   動けなく、、 なるわよ、、 ゼッタイ、、 誰だって。。。

   涙が、、 出ちゃうわよ、、 ゼーーーーッタイ、、 誰だって。。。




   まだ、、 続けちゃおっ、、 ウラヤマシがらせちゃおっ、、、




   うらやましい人は、、、 白馬にいらっしゃい。。。

   まだ、、 しばらくは、、 こんな草紅葉が見られますよ。。。

   ら・い・ね・ん、、 ってのも、、 ありですもんね。。。

   さちは、、 白馬村の、、 まわしモン、、 に、、 なりました。。。  






   >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>



   そうそう そうそう そうなのよ、、、
   忘れちゃってるんじゃないのよ 鹿島のおばばさん、、、


   一身上の都合により^^
   ちょっと そうとう 長引いてますけど、、、 


   決して 決して 忘れてるんじゃないのよ、、、
   ちゃんと ちゃんと ちゃんと 書きますからねーーー   (言い訳たらたら^^




   鹿島のおばばさんは、、 この、、 すぐ、、 近くなんですよ。。。












2009/09/18

初秋の八方尾根へ、、 草紅葉。。。

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  ゴンドラに乗って兎平(うさぎだいら)

  さらにリフト2本を乗り継いで八方(はっぽう)山荘前へ

  一気に標高1830メートル。


  眼下には白馬村の町並みと黄色に色づいた田んぼが見える。

  スキーシーズンの賑わいがウソのような静かなたたずまい。


  ゴンドラ、、 リフト、、 の、、 その下が、、 一面の草もみじ、、、


  マツムシソウが咲いている、、 

  ウメバチソウが咲いている、、

  カライトソウもあちこちに、、 

  こころに染み入る野菊のやさしい姿、、 

  ハクサンフウロもかわいいし、、 ミヤマリンドウの紫の何と美しいこと。


  そして、、 リフトを降りたところが、、 この風景なんです。


  まだ紅葉だなんて思ってもみなかったからもう感激。

  霧がふわっと立ち込めてくる中に浮かび上がる幻想的な草紅葉。


  白馬・八方スキー場~八方尾根、、

  そこに広がる亜高山の草紅葉は、、

  本当に夢を見ているような素晴らしさです。


  私は、、

  この季節には行ったことがなかったのですが、、

  広大なパノラマ、、 一面の草原、、 

  ここが、、 こんなに美しい所だったなんて、、 今まで知りませんでした。


                                        つづく


                                   




2009/09/17

暮れてゆく、、 秋の一日、、、

  
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    もうすぐ陽が暮れようとしていました。


    数軒の人家に
    ぽつんぽつんと明かりが灯りはじめ
    川の音も重く沈んで聞こえるような気がしました。


    こんな翳りゆく風景の中に佇んでいると
    胸の奥の深いところから涙が滲んでくるのです。




     さびしい・・・ 
     と・・・
     いうのとも違う。


     侘しさ・・・ 
     に・・・
     似ているのかな・・・  この気持ち。






    
疼く痛みのように、、、

    深い傷を負った獲物のように、、、

    暮れてゆく秋の一日、、、










2009/09/14

・・・マユミちゃん と 大きな栗の木。

    
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  いつか植えたマユミの木。
  あれは何年前になるのかしら。


   
  自由に遊べる山がほしくて 
  猫の額ほどの
  山林を手に入れたのは15年ほど前のこと。


  その真ん中に
  太さ12~3センチくらいの栗の木があって
  その木には
  太い藤の蔓が巻きついていて
  息も絶え絶えといった感じで痛々しかった。



  これも何かのご縁ね・・・



  蔓をはずしてあげたら
  涙をぽろぽろ流して
  大きく深呼吸したように見えたっけ。


  そしたら
  みるみる大きくなって
  今では10メートルもある
  見上げるような木になっていて
  たくさんの栗の実が実るようになったの。



  ちいさなちいさな山栗の実なんだけど・・・



  山栗は粒がちっちゃくて
  拾うのも食べるのも面倒だって人は言うの。


  だけど食べたら
  それは美味しくて
  いつまでもいつまでも食べていたくなるの。


  右側の木がその栗の木。



  赤い実がたくさんついているのはマユミ。



  10年以上は
  経っているはずだけど
  こんなに実がついたのははじめて。





  秋だね・・ さちさんって・・・

  そうだよね・・ マユミちゃん・・・    秋なんだよねーーー。    




  マユミちゃん きれいよ。。。









2009/09/03

秋よ。。 秋よ。。。。。。。 秋よ。。  夏未練。。。

  
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       夏の名残りを
       探しに行ったのに
       振り向いたらもう秋でした。



       ヤマブドウの葉は
       したたるような紅に染まり
       渓谷の水しぶきに濡れていました。



       さちはいつでも季節未練・・・



       まだ逝かないで
       まだ逝かないで



       過ぎ逝く季節に
       後ろ髪をひかれてばかり。



       だって夏が大好きなんだもん・・・




       今だって
       山に入って探しているのは
       あの夏の名残りの葛の花の甘い香り。



       朝陽を浴びて
       むせかえるような香りを放つ
       鬱蒼とした葛の森に入れば、、、



       ここのほかには
       どこにも居場所はないと心が軋む。



       もう美しい秋に素直にならなければ・・・





       秋よ。。 秋よ。。。。。。。。   秋よ。。        夏未練。。。