2009/08/22
のうぜんかずらのある家
新盆、、、
今年は本家のおばちゃんの新盆
この家に嫁いでとても苦労したおばちゃんだったけれど
晩年のおばちゃんは幸せだった。
跡継ぎのMくんのお嫁さんがそれは素直なかわいい人で
おばちゃんとは実の親子のように仲が良くて傍で見ていてもほほえましかった。
三代前のおじいちゃんの時代にすっかり没落してしまった家。
往時を偲ばせるのは木戸の松の古木とそれに絡まるノウゼンカズラの巨木。
家も新しくなり土蔵もなくなり
私の小さかった頃の思い出は
今では高い石垣とこの巨木だけになってしまった。
この木も大きいけれど
このノウゼンカズラは木戸の木の子供、、 それでも40年近くは経っている。
木戸のノウゼンカズラは遥か空の彼方で松の緑に朱を翻していた。
何十年、、 いや、、 百年ははるかに越えている。
今ではどこにでも咲いているノウゼンカズラだけれど
昔の田舎では咲いているのを見たことがなかった。
幹の蔓は、今ではこの老木の松の幹とほぼ同じ太さになっている。
私は小さな頃からこのノウゼンカズラの神秘を秘めた朱に心を躍らせていた。
真夏の翳りかけた黄昏時、、 そんな夕暮れに見るこの花が今でも私は大好き。
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