不帰ノ嶮、、、 カエラズノケン、、、
この風景の左の裏に聳える険しい山
後立山連峰の、、 不帰ノ嶮
ちいさな頃から聞いていたその山の名前
子供ごころにも恐くて
そこには何があるのだろうと
ゾクゾクしながら想像していた山
恐いもの見たさ、そして憧れ
はじめて目の前に見た時のあの恐さが今でも蘇る
もう少し登ったら見えるのだけれど
今日は軽装でその上霧も濃くて
とてもそこまでは行かれない
この厳しい環境に棲んでいる動物たち
いつもの秋ならこの風景の中でさえ
食べられる木の実がたくさんあるのに・・・
手前の木は ガマズミ
奥の右の木は ナナカマド
今は 真っ赤な実がたわわに実っているはずの木なの
ナラやコナラの木には ドングリ
いっぱい実っていて食べきれないほどなはず 本来のこの季節
木の実が少ししか見当たらない
ここに棲んでいる動物たちはどうなるのだろう
すぐ下には人里
そこは野生の動物にとってはとても恐いところ
でも
そこに行けば食べ物がある
命を繋ぐ食べ物がいっぱいある
私ならどうするだろう
やっぱりそこに行くだろうな
子供を飢えさせることはできないもの いろんなことが頭をよぎる
スキー場ができる前の時代
ゴンドラができる前の時代
ここは動物たちの天国だったのかも知れない
今 私がここに立って
この風景に魅了されていることさえも 本当は 大きな罪
そんなふうに思えてしまう
昔、、 昔のことだけど、、、
若かった父は
林道を拓くための工夫としてこの山に入ったことがあったと聞いた。
昭和30年代、、 私たち三人の子供を育てるためだった。
何をどう考えたらいいんだろう このジレンマの中に置かれた私。
その時はじめて見た猿がとても恐かったと言っていた。
人里に猿が来る前の ずっと前の ずっと昔の話だけど・・・
でも、、 たった、、 40~50年前のこと、、 森が森としてあった、、 その時代。
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