あなたに会うのはこれで三度目。
二年前の夏と秋・・・
その時はまだこんなに傷ついてなくて
今ここに置かれたばかりのようにツヤツヤしていたわね。
あなたはほんの14,5センチばかりの
手の平にのる位のちいさなお人形さん。
あたし・・・
はじめて見た時からずっと気にかかっているの。
気品のあるその姿やお顔立ちは
それだけではない何か複雑な表情を湛えて哀しげ・・・
あの時はあまりの愛おしさに思わず抱き上げてしまったの。
そっと頭をなでてあげたら泣き顔になったみたいだった。
ここはお寺の境内だから
きっとお母さんが
水子の供養にと数珠をかけて預けて行ったんでしょうね。
そのお母さんの心の中で生き続けているのね その子は・・・
きっとかわいい女の子だったんじゃないかしら・・・
元気でいたら・・ 今は幾つ・・ 今は幾つ・・ って・・ 年を数えて・・・
。。。。。。。。。。。。。。
またあたしが会いに来るまで・・ いい子で・・ ここにいてね・・・
どうか・・ ケガがひどくなりませんように・・・
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