2009/07/30
* ・・・鹿島のおばば。 -3- 民宿の歴史・・・
在りし日の・・ 狩野きく能さん・・ 著書より。
狩野きく能さんのお話の本編に入る前に、、、
今日は、「民宿」 について調べてみたことをお話いたしますね。
----------------------
民宿・・・ 今では全国どこにでもある宿泊施設。
その民宿の発祥の地が、
白馬村の細野地域だったことはあまり知られていないみたいですね。
細野は、現在の八方スキー場、、
1998年、冬季オリンピックが開催されたあのスキー場です。
民宿の歴史は、登山・スキーの歴史と切り離せないものだったんですね。
以前、聞いた記憶があって、
今回、きく能さんのことを書くにあたって改めて調べてみました。
---------------------- 以下はこちらのHPより引用させていただきました。
白馬に来る登山者は白馬に着くと麓の旅館に泊まるか、
ガイドをしてくれる案内人の家へ1 泊しました。
そのほとんどは案内人の家へ泊まり、
翌日からの行程の打合せをしながら案内人の家で山での食料を仕入れて
翌日朝に案内人とともに山を目指すの が一般的でした。
案内人は白馬岳周辺を知り尽くした細野の民が圧倒的に多く、
多くの登山者が細野に泊まり山を目指しました。
そして昭和12年(1937 年)に、細野の山案内人をしていた家16戸が
警察から許可を受けて民宿として営業を始めたのが日本の民宿の発祥となったのです。
太平洋戦争が激化してから登山客は途絶えたものの、
戦後の昭和23年(1948年)ころからは保健所の許可を取って本格的に看板を掲げ、
戦後の登山・スキーブームを経て今日の発展を遂げてきたのです。
---------------------- ここまで---
鹿島川のせせらぎと小鳥のさえずりが朝早くからひびく、大自然に抱擁された鹿島集落。
勝山きく能さんがそこに産声をあげたのは明治23年12月1日。
縁あって同じ村の狩野治喜衛さんと結ばれたのは、きく能さん19歳の時でした。
農業が主体の村、、
農業とはいっても、農地は狭く山峡に開けた交通不便な辺境の暮らし。
場所がら山仕事にも取り組まなければならない厳しい土地、、
そんな中にあってきく能さんの甲斐甲斐しい働きぶりは、
人々の目を驚かせるものだったと言います。
----------------------
「おらはなあ、あんな高い山へは登ったこたあねえけんど、
下から見上げて山の様子は手にとるようにわかるだよ。」
「それに山から下った人の話で雪の深さも想像がつくだ。
重い荷物を背負ってのう。 大変なことだ。 好きでなけりゃできねえ道楽だ。」
「だがなあ、命あって明日もあるだよ。 無理するでねえぞい。
天気を見ながらあぶねえと思ったらすぐにも引き返えすだよ。 いいかー。」
かんでふくめるように諭すきく能さんの声の中には、肉親のひびきがあった。
-つづく-
ページトップへ
2009/07/28
* ・・・鹿島のおばば。 -2- 民宿開業に至るまで・・・
在りし日の・・ 狩野きく能さん・・ 著書より。
いくら見ていても飽きないの・・・ この笑顔・・・
本当にいい写真よね。
ニッポンのおかあさん・・・ そんな気がしません?
ものすごく懐かしいのに・・・ すぐそこに今もいる・・・ そんな気がしません??
きく能(の)さんが生まれた明治23年は・・・ 遠い昔・・・
明治が45年だから・・・ 22年
大正が・・・ 15年 (14年とちょっとだけ・・)
昭和が・・・ 64年 (64年は8日間だけ・・)
平成が・・・ 21年
だから・・・ 122年 前のことだったのね。
--------------------- 以下・・ 本文より・・・
鹿島といえば、大町市 鹿島川上流の北辺に位置する標高980メートルの高地。
往時平家の落ち武者が逃げのびてアルプス山麓にたどりつき、鹿島川をさかのぼって、
鹿島槍ヶ岳北東面・大遠見山・五竜岳・天狗尾根に囲まれた広いU字谷を探し出し、
ここを屈強の隠れ家として住みついたと伝えられている隠れ里 。
地方の訛りに転じて 「カクネ里」 と呼ばれるようになった。
しかし、時代の推移につれて川を下り、現在の場所に居を移し、今日に至ったのが、
きく能さんの生まれ在所となった鹿島集落だ。
明治から大正にかけての頃は、近代登山の夜明け時代。
参謀本部陸地測量部の五万分の一の地図が世に出たのもこの頃。
明治45年3月3日、神田一ツ橋帝国教育会で催された、
ウェストンの日本アルプス講演会などは、これに一層の拍車をかけ、
山を志向する若者の数を増やしつつあった。
それはウェストンをして驚かせるほど、山々への憧れが国内にざわめき渡った時代でもあった。
後立山をねらう山男たちが、
狩野さん宅の前の道を重いリュックを背負って行く姿の急に目立ちはじめたのも、この頃からであった。
「おめえ、どこへ行くだ!」
「鹿島槍へ登るんだが、ちょっと休ませてくれ。」
治喜衛さんと二人で野良で働くきく能さんにとっては農作業も大事だったが、
重そうなリュックを背負った登山者からこう呼びかけられると鍬を放り出して快く応じ、
早速イロリに招じて渋茶の接待。
登山者は好意をよろこんで一時をくつろぐ。
大町からの歩きづめの疲れが消しとんで、再び荷物を背負って北へ去る。
これを見送りながらきく能さんは、
「鹿島槍かー あぶねえ山ずらいなあ。 無事に帰れりゃいいがのう。」 と 心に思う。
こんな日が何年も続いて往き帰りの登山者が休息を求めて狩野さん宅を訪れるのが多くなった。
きく能さんはこれを拒まず快く引き入れて接遇した。
「ゆっくり休んでいかっし。」
「きのうついた餅もここにある。 山では餅が一番の力だ。 遠慮しねえでもっていくがいい!」
「いいか忘れるでねえぞ。 山は里道と違うだでなあ。」
「あぶねえとこがいっぱいある。 気をつけていくだよう。 無事で帰ってこいよう。」
---------------------
本から抜粋しながら書いているのに、胸が熱くなって涙が出てきます。
なんてあたたかいんでしょう。。。 やさしいんでしょう。。 きく能さん。。。
-つづく-
ページトップへ
2009/07/27
* ・・・鹿島のおばば。 -1- プロローグ・・・
在りし日の・・ 狩野きく能さん・・ 著書より。
私 以前から、、、
このおばばさんのことを紹介したくてうずうずしていたの。
「北アルプス開拓誌」・・・ 中村周一郎 著
こんな風に著書からお写真をお借りするのって、著作権法に触れるのよね。
さちは法を侵しているのよね。
中村周一郎さん、、 どうぞお許しを、、、
きっと許してくださいますね^^ 笑ってくださいますね^^ お願い^^ します^^
-----------------------
後立山連峰 (うしろたてやま)・・・
と 聞いても、ピンと来ないと思いますが、
「白馬岳」 と 言えば、知らない人はいないと思います。
「鹿島槍ヶ岳」 は、
後立山連峰の中でも、
爺ヶ岳、五龍岳、白馬三山と肩を並べる雄々しく美しい姿の山です。
二つの峰を持つ鹿島槍ヶ岳。 右の大きな山が五龍岳。
この 「鹿島槍ヶ岳」 の麓に生まれ育ち、
その生涯を山男さんたちに尽くし、慕われ続けた人・・・
鹿島のおばば・・・ 狩野きく能さん。
この笑顔のきく能さんの写真を見ただけで、
何も言わなくても、そのお人柄がわかってしまいますね。
おおらかで、、 世話好きで、、 気丈で、、 あたたかくて、、
山男さんたちみんなにお母さんのように慕われていたそうです。
子供に恵まれなかったきく能さんは、
山に登る若い人たちを我が子のように慈しんだといいます。
ご主人の狩野治喜衛さんと共に鹿島部落で民宿を営み、
生涯、登山者の無事を祈りつづけた・・・
鹿島のおばば・・・ 狩野きく能さん・・・ 明治23年生まれ。
これから、時々このお話をして行こうと思います。 次回はいつ???
う~ん・・・ PCの調子次第かな・・・ さちの気分次第かな・・・ お天気次第かな /・・)?
もっともっと詳しく知りたい方は、、、
どうぞ、ご本をお買い求めくださいませ。 1600円でございます^^
松本市 郷土出版社発行 「北アルプス開拓誌」・・・ 中村周一郎 (著)
---------------------
「山へ登るような若い衆には、男臭さがあふれていて、
付き合っていても気持ちがいいだ。 オレも男に生まれてくりゃよかった」 と、
ご主人の治喜衛さんの前も憚らずよく口から漏らしていたものだ。 (本文より)
ページトップへ
2009/07/26
* ・・・山の神さま。。。
あの餓鬼岳の麓のちいさなお社。
どこにでもあるような、山の神さまを祀ったちいさなお社。
この回りが、あの巨石群だったのよね。
山奥にしてはよく手入れされていて、
つい最近も人の手が入ったように見受けられるの。
このお社はそう古くない。
数百年?? も、経っているかどうか、、、
この、山の神様の謂れを書いたものもないし、
大昔、ここに人が棲んでいたらしい、、、 なんてことも書いてない。
だから、
あの巨石が遺跡だなんて思ったのは、気のせいかも、、、
だけど、どうしても気になるの、
あの不思議な雰囲気が、、、 人の気配が、、、
それで、その後、、、
その村の近くで生まれたという知り合いの人に聞いてみたの。
詳しいことは判らなかったけれど、、、
何と、、、
その近くに遺跡があるという話を、、、 昔、聞いたことがあるんですって。
そしたら、この山の神様とも、
何か関連があるのかも知れないと思えてきて、何だか愉しくなってきた。
遺跡・・・ だったら・・・ きっと調べている人がいるはず。
郷土史を辿れるかも知れないし、図書館でも判るかも知れない。
一日、、 ゆっくりお休みがほしいな。
調べてみたい。 餓鬼岳と、その麓の遺跡のこと。。。
ページトップへ
2009/07/23
* ・・・深紅のダリア。 真っ赤な薔薇。 ニッポン。
。。。。。。。。。。。。。
深紅のダリアに見えたり・・・
真っ赤な薔薇に見えたり・・・
そこにいるだけでいつも一番華やかな人・・・
そんな華のある人が、とても羨ましいと思っていた時期があったの。
それは純粋な憧れであったり・・・
ちょっとした妬みであったり・・・ 及ばぬ夢であったり・・・
年を取っても・・ そういう気持ちはどこかにあるものなのね。
悲しいことに・・・
深紅のダリアも翳りを見せはじめます。 真っ赤な薔薇も。
そんな時の・・・
その人の焦りはいかばかりかと思う時・・・ あぁ 普通で良かった・・・ と。
こんな風に思うのは、
嫉妬であったり、負け惜しみであったりなんだけど・・・
ちょっと見せたくない部分だったりするんだけど・・・
。。。。。。。。。。。。。
綺麗さを保つために湯水の如くお金をかける・・・
今では若い人でも当たり前のようにそうしているのね。
昔だったら上流階級の人たちだけしか出来なかったこと・・・
クレオパトラ か 楊貴妃 か^^ みたいな^^
エステって言うのね? それが・・ 今では誰にでも手が届く。
この頃・・ よく思う・・・
それって・・ 幸せなことなのかなぁ・・・
それほどまでして若さを保つって・・ 必要なことなのかなぁ。
素のままだけでいい・・ なんて・・・ とっても言えやしない^^;
それじゃ・・ 私だってあんまり可哀想すぎるし^^; ボロボロだし^^;
だけど・・ 若いうちから・・・
心がそっちにばかり向いちゃうのって・・ 何だかもったいないなって気がして。
。。。。。。。。。。。。。
深紅のダリアだって色を失うのよね。
確かに誰も振り向いてくれなくなるのかも知れない。
真っ赤な薔薇だって色を失ったら忘れられちゃう・・・
だけど・・ それって・・ そんなに哀しいことなのかな。
年を取るってなんだろう・・・ そんなに哀しいことなのかな。
もし・・ それが・・ そんなに哀しいことなんだとしたら・・・
人って・・ ずーーーっと・・ 憐れな哀しいままの存在で終わっちゃうんだよね。
そんなのいけない・・ 何だか方向が大きく狂っているような気がする。
。。。。。。。。。。。。。
そっちじゃなくて・・・
年取ったら・・・ みんな・・・
庭先で・・・ ぼーーーっと・・・ 遊んでいられる国にならなくちゃ^^
その代わり・・・ ゼイタクはいけない・・・ つつましく^^ 慣れてるもン^^
ひなたぼっこしながら編み物したり・・・ 畑で好きな野菜作ったり・・・ 孫と遊んだり・・・
そしたら・・・ 誰も・・・ 年取るのイヤだなんて・・・ 思わなくなるのにな^^
年取るのが哀しい・・ なんて思わせる国・・・
そんなの・・ 国って言えないのにな・・・
そんなんでいいなら・・ 猫でもできるよね・・・ 政治なんて・・・ ね トラちゃん /・・)?
それじゃ それじゃ・・ ただの島じゃない。
何にもない・・ ただの島じゃない。 つまんなさ過ぎません??? ニッポン。。。
ページトップへ
今日の過去記事は・・・ 3/16 あらっ^^
2009/07/19
* ・・・納期でございますか???
出来損ないの・・・ ト音記号?
いいえ・・・ 製作中の・・・ ト音記号でございます。
もう・・・ 20年ほど・・・ お待ちくださいませ。
完璧な・・・ ト音記号に・・・ 仕立て上げてご覧に入れますから^^
この森・・・ だれのデザインなの???
はい・・・ ノダフジ工房がデザインしております。
ノダフジ工房??
はい・・・
あの左巻き論議でお騒がせいたしました・・・ ノダフジ工房でございます。
以後・・・ どうぞお見知りおきを・・・
あっ そうそう・・・
お宅様の森のデザインも承りますが・・・ いかがでございましょう???
お見積もりなど・・・ お気軽にお申し付けくださいませ^^
納期でございますか???
さぁ~~~~~~
あなた様のご存命中に・・・
お納めできるとよろしいんでございます・・ ですが・・・ ・・・ ・・・ さぁ /・・)?
ページトップへ
2009/07/17
* ・・・餓鬼岳の秘密。
きっと遺跡よ・・・
何だかわからないんだけどそんな気がした。
原始の森のように見えるけれど・・・
なぜか・・・ 人の気配・・・
大昔・・・
人が棲んでいた気配が感じられてゾクゾクする。
画像・・・
クリックしてみてください。 そんな気がしてきませんか?
ここは・・・
北アルプスの餓鬼岳の麓。
餓鬼岳・・・
名前からして近づき難い恐ろしい山。
その餓鬼岳の・・・
登山道の入り口に、苔むした大きな石がゴロゴロしているの。
昨日の写真も同じところ・・・
ここにちいさなお社が祀られているの。
そのお社はそれほど古くはなさそうなんだけど、
森全体に何か不思議な雰囲気が漂っていてゾクゾクするの。
北アルプスの山麓はあちこち行ってみるけれど、
こんな雰囲気ははじめて。
大昔にもし人が棲んでいたのなら、
その人たちが森の精となって未だにここに棲みついているのね。
現在の人里から10キロと離れていない。
この里の人たちはここの森の精の末裔かしら。
餓鬼岳・・・
名前の由来にはきっと何かがある。 秘密が隠されている。 そんな気がする。
ページトップへ
2009/07/16
* ・・・二十世紀挽歌 -祖国-
二 十 世 紀 挽 歌 - 祖 国 -
「祖国」
「祖国」
何ていい響き・・・
何と懐かしい響き・・・
私の祖国は・・・ どこですか・・・
春には桜にこころ躍らせ
庭の千草にこころ遊ばせ
新緑の野山に白い花に会いにゆきます。
私の祖国は美しい国でした。
私の祖国は美しい風景の国でした。
しっとりと美しい緑のゆたかな国でした。
あの美しい祖国・・・
あの美しい祖国はどこに行ってしまったのでしょう。
母猫に寄り添う子猫のように・・・
大陸に寄り添うちいさな島国・・・
ちいさなちいさな・・・ ちいさな島国・・・ 私の祖国。
誇りも祷りもありました。
しっとりと情緒ゆたかな国でした。
もう二度と・・・ もう二度と・・・
あの日・・・
凛と・・・ 非戦を誓った国でした。
あれは・・・ たったひとつの祖国のプライド。
ほかに・・・ 何か残っていますか?
私の祖国は・・・ まだ他に・・・ 何か残っているでしょうか?
ページトップへ
2009/07/15
* ・・・おおーーー さちさん、物知り~~~ぃ!!
大きな 「ニワトコ」 の木。
低木の 「ニワトコ」 だから
これだけ大きな木はなかなか見ることはないかな。
ちいさな赤い実がひと塊になって付いている姿は
お花の少ないこの季節の雑木林のアクセサリーね。
「ニワトコ」は、薬木・・・
昔、、 骨折の治療に
この枝の黒焼きを小麦粉で練ったものを使ったのだとか・・・
だから漢字では、、、 「接骨木」 と 書くのだそうです。
その他にも、、、
リウマチ・神経痛・解熱・むくみ・利尿作用など
様々な薬効が認められている薬木なんですって。
おおーーー さちさん 物知り~~~ぃ!! (薬草の本からの受け売りでした^^;)
こんなにかわいいのに生命力は凄いの。
折られようが、切られようが、踏みつけられようが、、 へっちゃら。。。
物知りさちさん^^ は・・・
この 「ニワトコ」 で エライ目に遭いましたの。
思い起こせば あれは10年ほど前の春・・・
さちさんは山へ芝刈りに行きました・・・ ・・)?
オッとちがった・・・
さちさんは山へ山菜採りに行きました。
昔から食べている山菜・・・
今年はちょっと知識を広げようと図鑑を買って・・・ 意気揚々・・・
ふむふむ・・・ これも食べられるのか・・・ これもこれも・・・ これもOKだ!!
図鑑と草を見比べながら・・・
噛んでみたり・・・ 吐き出してみたりしながら研究する・・・ 学者さち^^
薬木のニワトコ・・・
若い芽は山菜として食べる地方もある・・・ テンプラ・ゴマ和えなどなど・・・ と。
さっそくやってみました・・・ てんぷら。。。 その晩・・・ ヤラレマシタ。。。
もう二度と・・・ 危ない橋は渡りません。。。 固く誓ったさちでした。。。
その後・・・ 何度誓いなおしたことでしょう。。。
よくまあ・・・ 今まで生きていました・・・ ね。。。 トホホッ。。。
みなさん、、、
図鑑を鵜呑みにしてはいけませんよーーー ってことでした・・・ とさ。 (オーシマイ)
ページトップへ
2009/07/14
* ・・・木魂にのって。
轟きわたる・・・
激しい水音に恐れをなして・・・
あたりの木々はじっと沈黙・・・
音が苦手な私も・・・ 身を縮ませてじっと沈黙・・・
森の静けさを突き破る轟音・・・
その水音は幾重もの山々に木魂して・・・
遠く都会の片隅に住むあなたの耳に届きます・・・
都会は寂しくありませんか・・・ 都会は寂しくありませんか・・・ と。
都会はあなたに似合わない・・・ 都会はあなたに似合わない・・・ と。
森は大きく胸を開いていつもあなたを待っています・・・
都会にとても不似合いなあなたの心が・・・
木魂にのって・・・ いつか・・・ ここに戻るまで・・・ いつかここに戻るまで・・・
ページトップへ
2009/07/13
* ・・・森っていいな。 ここに棲みたいな。。。
森がいいな。
やっぱり私は森が好き。
町にいたら息ができなくなっちゃいそう。
昔・・・
町の華やかさに憧れたこともあったけど
私・・・ やっぱり・・・ 町は好きになれない。
山育ちのイモ娘で育ったんだもの当たり前ね。
今・・・ 町には何にもないと思えて仕方がない。
ほしいものが何にもない私・・・
町に住んでいる理由がないもの。
インターネットも もう いいかな・・・ と 思ってみたり・・・
そういうことって・・・ 私だけじゃなくて・・・ 誰でも思うことなのかな・・・
森っていいな。
やっぱり私は森が好き。。。 ここに棲みたいな。。。
青柳常夫さんの・・・ 山の歌だけ・・・ は・・・ 持って行く。 (あらっ^^)
ページトップへ
2009/07/08
* ・・・去って行く人。
ぽぷら・・・ ぎんなん・・・ もみじ・・・
三兄妹のこの子たちがいたのは
おととしの夏の終わりから半年くらいの間。
私の家の裏庭には、
次から次へと猫ちゃんたちがやって来るの。
二年もいることはなくて、いつの間にか顔ぶれは変わっている。
ある日を境にパッタリということもしょっちゅうなの。
裏庭ねこちゃんはそういうもの・・・
はじめは寂しくて寂しくて仕方がなかった・・・
でも、ずーーーっとそれを見て来てわかったの。
この子たちは・・・ 去って行くんじゃなくて・・・ 私を卒業して行くんだって・・・
私を必要としている時、ここに来て・・・
そして・・・
私が必要じゃなくなって去って行く時は・・・ 私を卒業して行くんだって・・・
本当にそうなのかは分からないけれど・・・
そう思えるようになって私はずい分救われた気がするの。
こんな人嫌いな私にも過去に多くの人が関わってきてくれた。
どうしてこんな私に?? と 思うほど次々と・・・
けれど自然に遠のいて行く・・・ 残っているのは数人だけ。
きっと私から吸収できるものを吸収したら・・・ 私はもう要らない。
その人たちは・・・ 私を卒業したんだと思う。
またその逆もあって・・・
私も多くの人を卒業させて貰っているような気がする。
人が去って行くって・・・ そういうことなんじゃないのかしら・・・
私を要らなくなる・・・ 卒業して行く・・・ 悪くはないんじゃないのかしら・・・
ページトップへ
2009/07/07
* ・・・森のくまさんへ・・
昨日・・・ わたし・・・
胃が痛くてまた動けなくなって2つ目の仕事を休んだの。
私が仕事を休むなんてまずないこと。
原因? さちのことだからまた変なもの食べたんでしょうね きっと ^^;
今回はそのことはどうでもいいの。
問題はこの裏庭猫ちゃんの・・・ かわいい 「トラちゃん」。
いつも私が帰ってくると どこからか現れて
「ごはん~~~」 って・・・ もう三年もそうしてるの。
甘えん坊で・・・ ゴロニャンしてブラシッングしてもらうのが大好き。
滅多にないことなんだけど・・・
このトラちゃんが 昨日 私の右腕のヒジの近くを思いっきりガブって噛んだの。
血は少ししか出なかったんだけど腫れ上がってポンポンしてる。
痛くてキーボード叩くのもちょっと辛い。
こういうの何て言ったっけ・・・ 泣きっ面に蜂・・・
その上 夜になっても動けない私を蚊が襲ってきて何ヶ所も刺して行くの。
泣きっ面に・・・ 蜂に・・・ 蚊・・・
「どうぞどうぞ・・・ 早く血を吸って遠くへ行って・・・」 って 思ってた。
トラちゃんが悪いわけじゃないの。 蚊も悪くはないの。
私がトラちゃんの古傷に触っちゃって痛い思いをさせたから・・・
蚊? 蚊は蚊だから・・・ 私の血がごはんだからしょうがない・・・
夕べは 夢うつつな中でいろいろなことを考えていた。
もし・・・ トラちゃんに感染性の病気があったら・・・
私・・・ このまま目が覚めないのかも・・・
そしたらこの傷口を見て・・・
お医者さんは・・・ 「この猫が悪いんです。 この子のせいです。」 って言うわね。
「そうじゃないの・・・ そうじゃないの・・・ トラちゃんは悪くないの。。。」
私がそう言ってあげられなかったら・・・ トラちゃんは間違いなく保健所行き。
だって・・・ 野良ちゃんだから・・・
まだわずかに野生のニオイを残している野良ちゃんは・・・ 悪者なの?
この現代社会の中で野生のニオイを残していることは・・・ 悪いことなの?
かわいそうだと思ったら・・・ 家に入れてあげればいいじゃない・・・
そのジレンマは・・・ 私もずーーーと抱えて来たの。
でも・・・ 私にはどうしても・・・
それが 「野良ちゃんのトラちゃん」 にとって幸せだとは思えないの。
私だって森に帰りたい・・・
まして野良ちゃん・・・ 篭の鳥になりたい筈がない。 そう思えて仕方がないの。
人間にとって厄介だったり・・・ 迷惑だったりするのは悪いことなのかな。
猫ちゃんたち連れて・・・ 山に行きなさいってことなのかな。
それで・・・ ハイ・・・ 解決・・・
そういうことなのかな。 いつもそんなことばかり考える私。。。
---------------------------
私から見たら・・・ その人は・・・ 野生の熊さん^^
野生のくまさんが・・・ 都会の真ん中で・・・ 寂しそうにしている。
私にはその人が・・・ 森に帰りたそうに思えて仕方がないの。
森に帰れないかしら・・・ 森に帰れないかしら・・・
もっと自由になれないかしら・・・ 森のくまさんみたいに・・・
熊と一緒にしちゃって・・・ ゴメンなさい。 心配しています。
ページトップへ
2009/07/06
♪~ 山羊にひかれて。 カルメンマキ。
山羊にひかれて
作詞 寺山修司 作曲 田中未知
山羊にひかれてゆきたいの 遥かな国までゆきたいの
しあわせ それとも ふしあわせ 山の向こうになにがある
愛したひとも 別れた人も 大草原に吹く風まかせ
山羊にひかれてゆきたいの 思い出だけを道連れに
しあわせ それとも ふしあわせ それを訪ねて旅をゆく ・・・ ・・・
-----------------------------
昔・・・
この歌が好きでした・・・
数回聴いたことがあっただけ・・・
なのに・・・
若いころ いつも 口ずさんでいました・・・
長いこと忘れていました・・・
もうお顔もおぼろげ・・・
ふと 思い出して聴いてみました・・・
どんな方だったのか・・・
何も知らない・・ カルメンマキさん・・・
こんなにきれいな声だったのね・・・
今も唄っているのかしら・・・
今のお声でこの歌を聴いてみたい・・・
(プツプツ途切れるのは私のPCだからなの? 音源のせい?)
ページトップへ
2009/07/05
* ・・・深紅のダリア。 真っ赤な薔薇。
塗り重ねても剥がしても、、、
真っ赤な薔薇は、、、
真っ赤な薔薇のまま、、、
深紅のダリアは 深紅のダリアのまま、、、
泣いても叫んでも、、、 深紅のダリアのまま、、、
---------------------------
こころは純白なのよ・・・
誰か信じて・・・
深紅のダリアは泣きました・・・
胸がとっても痛いのよ・・・
赤く咲くのは疲れたの・・・
真っ赤な薔薇は泣きました・・・
---------------------------
悲しい心はもう見たくないの・・・
---------------------------
私 私・・・
イミテーションなの・・・
深紅のダリアでも 真っ赤な薔薇でもないの・・・
塗ったり剥がしたりしてるから ほんとの色なんて もうないの・・・
赤く見えているなら それは幻想・・・
もっと赤く見えているなら それは幻覚・・・
---------------------------
近づいても きっと何も見えない・・・
今 光って見えるのは そこが暗がりだからなの・・・
そこが 深い闇に閉ざされているからなの・・・
---------------------------
私に光をあてないで・・・
イミテーションはイミテーションなの・・・
塗ったり剥がしたりしてるから ほんとの色なんて もうないの・・・
赤く見えているなら それは幻想・・・
もっと赤く見えているなら それは幻覚・・・
---------------------------
私に光をあてないで・・・
イミテーションはイミテーションなの・・・
空っぽな心を 泣いているのが見えるだけ・・・
空っぽな心が 彷徨っているのが見えるだけ・・・
塗ったり剥がしたりしている哀しい姿が見えるだけ・・・
悲しみが深くなるだけ 純白が遠くなるだけ・・・
ページトップへ
今日の過去記事は・・・ 3/10。
2009/07/04
* ・・・「K先生、、、 どうしていらっしゃいますか?」
北アルプスの前山 有明山(安曇富士) 4月初め
♪ 何か思案の有明山(やま)に 小首かしげて出たわらび
♪ 一夜 穂高の山葵(わさび)となりて 京の小町を泣かせたや
民謡 「安曇節」 にも 唄われている有明山です。
何か思案の有明山に、、、
小首かしげた わらびが出たのね^^ か~わいい^^
安曇野のほぼ真ん中に位置する穂高、、、
穂高といえば、、、名産の山葵。
その山葵になって、、、 京の小町を泣かせるのね^^ ステキ^^
粋で、すてきな唄。。。
民謡に唄われている情景って本当に素晴らしくて、
想像してみるだけでうれしくなります。
こんな情緒たっぷりな表現、今ではちょっとできませんね。
民謡、、、 唄われなくなっていくの、、、 とてもとても もったいない。
-----------------------------
「さち、、、 お前はバカじゃねえだでな。」
「ここを見るんだぞ。 ここだぞ。」
ある日、、、
地面を指差して数学のK先生がそう言ったの。
中学2年の時だった。
数学は超苦手^^ でも、K先生は大好きだったの。
先生は、エコヒイキすることもなくて、
みんなに好かれていたとてもいい先生だった。
数学の時間は、
コンパスと定規で図形を描いてはせっせと色を塗っていた。。。
こともあった^^
けれど、、、 授業もテストも普通に受けていたごく普通の生徒だった。
出来は、、、 超^^ 良くなかったみたいだけど^^
私が地面をちゃんと見ていない、、、 と 先生は言っていたらしい。
私は意味がよく分からないまま、、、 「ハイ。 ハイ。」 って。
ずーーーと後になって知ったのだけれど、、、
K先生は、「地学」 が 専門だったということだったの。
私が、資料室でよく石を見ていたからかな?? 違いますね 先生^^
「遠くばかり見てるんじゃねえぞ。 足元だぞ。 足元をよく見るんだぞ。」
「先生、、、 私、見たいんだけど・・ 見えない^^ 幾つになっても見えない^^」
「さち、、、 お前はバカじゃねえだでな。」
「あたし、、、 やっぱり、、、 バカだったんだ^^; やっぱり^^ ね、、、 先生^^」
「K先生、、、 どうしていらっしゃいますか? もう80歳は越えられたんでしょうか?」
「K先生、、、 どうしていらっしゃいますか?」
「先生は、、、 あの頃、、、 私のどこを見ていて下さったのですか?」
「あの頃に戻って、、、 もう一度、、、 先生の言葉をしっかり聞きたいです。 私。。。」
「K先生、、、 私も岩や石が大好き^^ 地学 学びたい^^」
「数学できなくても大丈夫ですか^^;」
「先生、、、 先生、、、 上高地に行きません? ご一緒させて、、、 さち。。。」
ページトップへ
今日の過去ブログ^^
2009/07/03
* ・・・「さち、ドライになってはいけないよ。。。」
北アルプス 蝶ヶ岳
今 南西の方角に向かって舞い立とうとしている 一羽の蝶。。。
傷ついた羽が痛々しそう、、、
蝶ヶ岳は、特に姿の美しい山という訳でもなく、
普段は目立つ山でもないのですが、、、
このくっきりとした雪形が見られる
6月下旬から7月上旬だけは、みんなの注目が集まります。
日 一日一日とまわりの雪が消えて行き、だんだん現れてくる蝶の姿、、、
毎年どきどきしながら見つめている私です。
何だか、、、 わが子の旅立ちを見守るおかあさんの目になってる^^
安曇野から見える山々の雪形で、最後に見られるのがこの蝶なんです。
この蝶が舞い立って行ってしまう頃、安曇野に本格的な夏が訪れます。 短い夏です。
-------------------------
工場で働くなんて私には絶対できない。。。
朝から晩まで汗まみれになって機械のように働くなんて、、、 そんなの人間じゃない。
そんな所、何にもないじゃない。。。
若い頃そう思っていた工場というところ。
私、、、 人が苦手。 お店が苦手。
お店だって勤めてみたし、お客さんにだってたくさん接してみた。
お客さん、、、 なんて、、、
得体の知れない人種はどうしていいか分からない、、、
いつも ドキドキ、、、 モジモジ。。。
そんな私、、、 いつの間にか働くところなんてなくなって行った。
そして、当然のように行き着いたのが工場という所。
30代半ば。 子供にお金がかかり始めた頃。
ひとりで育てなければいけない事情、、、
胸の奥に全部畳み込んで働いた、工場という未知の場所、、、
私・・・ こういう仕事・・・ 合っているかも・・・ 天職かも^^
まだバブルの臭いがプンプンしていた頃、、、
仕事はいくらでもあった。 2、3時間残業は当たり前。
ほとんど休まず働いた10年ほどの年月。
職場はいくつも変わった。
田舎では、派遣がまだ稀だった頃、
社員との距離には雲泥の差があった。
すれ違いざまに耳元で、、、
「あんたたちの来る所じゃないよ。 迷惑なのよ。。。」
人の視線が針のように刺さる日々、、、 はじめての経験だった。
誰も声をかけてくれない。 仕事も教えてもらえない。
そんなことは日常茶飯事。
そのうち慣れてかえって楽になった。
お昼ごはんは食堂に行かない。 集まりには一切出ない。
仕事以外のことは話さない。 人には近づかない。
こんな楽なことはなかった。
その代わり、仕事は誰より一生懸命やったつもり。
汗まみれになってする仕事は、本当に私に合っていた。
仕事はどんな仕事も好きだった。
イヤだと思う仕事はほとんどなかった。
けれど、、、 心も体もボロボロになって行く。
毎朝、、、 毎晩、、、 自分に言い聞かせた。
「さち、、、 ドライになってはいけないよ。 ドライになってはいけないよ。」
「そしたら、、、 何にもなくなっちゃうからね。 何にもなくなっちゃうからね。」
-------------------------
何にもないと思っていた工場、、、
そこで私は、、、 自分の世間知らずを思い知らされた。
まわりの人たちが悪いのではないと思えるようになった。
私、、、 そんな風にしかできない私、、、
そんな私を、、、 みんなが憐れんでいるのだと気づいた。 子供ね。。。
ページトップへ
今日の過去日記・・・ 売店のおじさん^^
2009/07/02
♪~ 山は厳しい親爺のようだ・・・ 【 男の山唄 】
北アルプスのシンボル 槍ヶ岳 (約40年前の絵葉書より)
40年前って言わなければ、、、
ついこの間撮ってきた写真みたいでしょ^^
山にとっての40年なんて吹けば飛ぶような時間ね。
吹く価値もない、
時間、、、 なんて云えない、、、 瞬きすらできないほどの一瞬。
この絵葉書を見て、、、
今、こうしている自分なんて想像もできなかった40年前を想ってみる。
この山に登りたいなんて思いもしなかった。
ここに、こんな世界が展開されていたなんて想像したこともなかった。
車の免許もなかったし、上高地だってもっと遠かった。
もともと山は好きだったけれど、
まだ、高原に憧れていたくらいだったかな。。。
清里に憧れていたっけ。。。
清泉寮ってどんな人がどんな生活をしているんだろう、、、 なんて。。。
仰ぎ見る八ヶ岳が好きだったのに、
八つの山ひとつひとつに名前があることも知らなかったな。。。
何にも知らなかったな 山のこと。。。 40年前。。。
こんなに山が大好きになるなんて夢にも思わなかったな。。。 40年前。。。
今、、、 もう、、、 あたしの頭の中、、、 山のことしかない。
今度生まれてきたら、、、 サチオになるんだもん^^ の ことしかない^^
サチオになって、、、 槍でも穂高でもザクザク登っちゃうんだもん^^ の ことしかない^^
下界のゴチャゴチャなんか、、、 吹っとばしちゃうんだもん^^ の ことしかない^^
40年前に戻って山に登る男の人になりたいな。。。 男の人に? そりゃムリだ^^
--------------------------------
男 の 山 唄
作詞 三宅立美 作曲 山村朝男
風のそよぎに背をたたかれて 山脈遠くこころは はるか
山の愛情(こころ)に抱かれていたら 忘れてしまう下界の悩み 下界の悩み
稜線はるか生まれる雲に 母親のよう 懐(ふところ)ふかさ
めざす頂上(いただき)ひたすら登る 人生模様 男の姿 男の姿
山は厳しい親爺のようだ 大きな勇気教えてくれる
四季の草花 茜に染める 夕陽の彩(さい)に明日の幸を 明日の幸を
--------------------
青柳さんの歌を聴くようになって・・・
益々山に登る人になりたくなって・・・
そんな風に思うようになって・・・
しまった!! 20年遅かった・・・
と 思っている・・・ けど・・・ 何だかとても幸せ・・・
青柳さん、、、
さちに、、、 山登り教えてくださーーーい。。。
40年前に、、、 戻りますからーーー。。。 もどりますからーーー^^
-----------------------------------
青柳常夫さんのことをいっぱい書きたいのに、、、
青柳さんのことをほとんど知らない私は、もう書くことがたくさんありません。
はじめてここに来て下さった方が、、、
なによ!! 看板に偽り・・ 大ありじゃない!! ぷん!!
だったらどうしよう^^;
そこで、、、 怖がりのさちはいいこと考えました、、、 ね^^
そうだ!!!
前の記事にリンクさせていけばいいんだ!! って^^ そうだそうだそうしようそうしよう^^
そこで今日から・・・ あらっ・・・ 記事が・・・ まっ いいか・・・ 今日はこれ!!
ページトップへ
2009/07/01
♪~ 李香蘭 「サヨンの歌」 *親は雲やら霧じゃやら・・・
李香蘭さん、本当に美しいですね。
時代に翻弄され・・ 国籍に翻弄され・・ この神秘を秘めた美しさに翻弄され・・・
今、ご自分の人生をどのように思われていらっしゃるのでしょう。。。
語っても語っても・・・ 真実にはほど遠く・・・ 語れば語るほど・・・ 真実は闇の中。
サ ヨ ン の 歌
作詞 西条八十 作曲 古賀政男
花を摘み摘み山から山を 歌いくらして夜露にぬれる
わたしゃ気ままな 蕃社(ばんしゃ)の娘 親は雲やら霧じゃやら ハイホー ハイホー
谷のながれが化粧の鏡 森の小枝がみどりの櫛(くし)よ
わたしゃ朗らか 蕃社の娘 花の冠でひと踊り ハイホー ハイホー
月の夜更けの杵唄きいて なぜに涙よ ほろほろ落ちる
わたしゃ年ごろ 蕃社の娘 深山育ちの紅い花 ハイホー ハイホー
紅の桧(ひのき)に黒髪寄せて とおく眺める浮世の灯り
啼くな可恋鳥 (かれん) お前が啼けば 山の蕃社に霧がくる ハイホー ハイホー
浪漫あふれる素晴らしい歌詞。。。
ほろっと哀愁を滲ませ・・・ 突き抜けておおらか・・・ 大陸を感じさせる情景。
-------------------------
ずーと気になっていて、、、
読み返してみたら、3月28日に書いた記事でした。
台湾に実在した、
サヨンという少女をモデルに作られた歌ということでした。
いつも・・ ちまちま ちまちま・・・
どうでもいいことばかり考えてる私・・・
そんな私が憧れるのは・・ この歌のような突き抜けた世界。
-------------------------
この詩の凄さ、、、
それは 浮き世離れした 突き抜けた おおらかさ、、、
そして ほろっと滲ませる 哀愁、、、
少女の、、、 森の妖精の、、、 胸に秘めた想い、、、
-------------------------
蕃社の娘は・・ 森の妖精・・・
森は・・ 大陸を被っている原始の森・・・ そんな情景が浮かんでくるの。
そして・・
この詩を・・
そんな設定に置き換えてイメージしてみると・・・
「長編の小説」 か 「名作映画」 に 思えてくるの。。。 本当に素晴らしい。。。
一言一句の無駄もなく、、、
どのフレーズにも、したたるような瑞々しい詩情があり、、、
イメージを無限に広げることができる、、、
こんな繊細な詩を書けるのは日本人しかいない、、、 そんな気がして仕方がないの。
西条八十さんの見ていた世界に行ってみたい、、、 その中に入ってみたい、、、
親は雲やら霧じゃやら・・・ 親は雲やら霧じゃやら・・・ いいな・・・ 大好き。。。
ページトップへ
繻子院縷縷文庫 森羅 作品集
登録:
投稿 (Atom)