2009/12/26
ぴよちゃん・・ と・・ 神経衰弱。。。 -4-
野の花 -ホタルカズラ-
野の花みたいな
かわいいぴよちゃんは
いつもにこにこ笑っているの。
ちょっと首をすくめて
右に傾けるクセがあるんだけど
そのはにかんでるような仕草がほんとに可愛いの。
ぴよちゃんちのご家族はみんなはにかみ屋さん揃い。
おじいちゃんのソフィさんも
おばあちゃんのマチャちゃんも
少年少女のまま歳を重ねたみたいな人。
二人ともホントに家族が大好きで大好きでたまらないの。
ソフィさんは芸術家肌で
多才な才能を持っている人なんだけど
あまりにも優しすぎるからかな、、 働きに出るのがとても苦手みたい。
だからお家はいつも厳しい状況に置かれているの。
マチャちゃんはそんな中を本当によくやりくりして来たの。
ご家族に随分苦労をかけたソフィさんを
わがままな人と言ってしまえばそれまでなんだけど
あたしはそんなソフィさんの姿からとても多くのことを学ばせて貰ってきたの。
あたしもそうだけど、、、 みんなとても欲張り、、、
そんな人が多い中でソフィさんの純粋さは際立っている。
マチャちゃんも60歳を越えてまだ少女のように純粋。
マチャちゃんの若い頃の写真は本当に美しくて女優さんのよう。
苦労もしてすっかりいいおばあちゃんになっているけれど心は少女のまま。
そんなお二人を見ていると年月をきちんと重ねることの大切さを教えられるの。
年をとるほどに素敵な人になっていく・・・ そんな人っていいな・・・
ソフィさんもマチャちゃんもホントに無欲だから素敵なのね。
(つづく
2009/12/13
ぴよちゃん・・ と・・ 神経衰弱。。。 -3-
野の花 -カワラナデシコ-
野の花みたいな
かわいいぴよちゃんには
やんちゃな妹のぽよちゃんがいるの。
ぽよちゃんは
ソフィおじいちゃんのことが大好きな小学1年生。
学校から帰って
マチャちゃんの作った抹茶プリンを
立ったままぱくぱくっと食べて
ソフィさんとお散歩に行っちゃったの。
さちおばちゃんのことなんか見向きもしないの。
。。。。。。。。。。。。。。。
元気いっぱいで
お外が大好きだから
あたしが帰る頃までお散歩してて
帰ってコトンと寝ちゃったから
あたし
ぽよちゃんの顔よく見てなーーーい^^
。。。。。。。。。。。。。。。
「ねぇ ぴよちゃん」
「さちおばちゃん 神経衰弱 すっごく 苦手なんだけどーーー」
「ぴよちゃんが生まれるよりずっと前にやったきりなんだけどーーー」
「えぇーーーー じゃあ おばちゃん 何ならできるの?」
「ババヌキ!!!」
「ババヌキーーー そんなのつまんないよーーー」
「まぁ いいか じゃあ ババヌキしよう。 神経衰弱 あとでやればいいよね^^」
。。。。。。。。。。。。。。。
「ウソだよ こんなのずるいよーーー ぴよちゃんてばーーー 」
さちおばちゃん まっ青っ青。。。
(つづく
ぴよちゃん・・ と・・ 神経衰弱。。。 -2-
野の花 -ツルボ-
野の花みたいな
かわいいぴよちゃんは
お客さまが大好きなんですって。
息をきらせて学校から帰って来て
弾んだ声で
「きょうのお客さまはだ~れ?」 って聞くんですって。
滅多に出かけないマチャちゃんは
いつもお家でぴよちゃんの帰りを待っているの。
おいしいおやつをたくさん作ってね。
あっ
マチャちゃんっていうのは
ぴよちゃんのおばあちゃんなのよ。 あたしのお友達なの。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「きょうのお客さまは・・ さぁ誰かなーー?」
「ん? おばちゃん だれだっけ?」
「あーーー さちさんだーーー そうだよねぇ マチャちゃん。」
ぴよちゃんのキラキラの瞳がうれしそう・・・
「マチャちゃんとトコちゃんの大好きなお客さまよーーー。」
「うれしいねぇ ぴよちゃん。」
トコちゃんはぴよちゃんのおばちゃんなの。
ぴよちゃんはトコちゃんが大好き。
ちっちゃな時からいっつもそばにぺったりくっついてたの。
トコちゃんは病気がちで
このトコちゃんを中心にご家族が支えあって暮らしているの。
(つづく
2009/12/11
ぴよちゃん・・ と・・ 神経衰弱。。。 -1-
野の花 -ハルジオン-
野の花みたいな
かわいいぴよちゃんが
ちょっとかすれ気味な甘えた声で
みんなに呼びかけながら部屋に入ってきた。
「神経衰弱しようよーーー ねぇ しようよーーー」
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
一年半ぶりに会うぴよちゃんは
すっかりいいおねえちゃんになった小学3年生。
つやつやの長い髪が栗色に輝いている。
二本の前歯が大きくて
その左右の歯がとってもちいちゃくて
それがぴよちゃんのチャームポイント。
透き通るような色白の肌で顔立ちはおかあさん似かな。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
あたしは
ぴよちゃんのおばあちゃんと
長い長い付き合いのお友達なの。
そうかーーー
もう20年以上になるんだねーーー って。
あたしたちは二人とも人に会うのが苦手。
彼女は家から一歩も出たくない人。
あたしは知らない人にはできるだけ会いたくない性格。
彼女は大家族でにぎやかに暮らしている。
なんと8人家族なの。
お台所大好きな主婦の鏡のような女性で
その食事をほとんど全部一人で作っているの。
パートで働いてもいるのに。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
あたしたちは一年に一度桜の頃にしか会わない。
同じ町・・・
車でたった20分のところに住んでいるのだけれど。
今年は春にも会わなかったから一年半ぶりになる。
いつもいつも忙しい彼女と
暇さえあれば山や森に行ってしまうあたし。
ようやく会えたねって・・・ ほんとに不思議・・・ このお付き合い。
(つづく
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